創世記
主は「金が欲しい」と言われた。
政府は全国民に定額給付金を100万円配った。
インフレ率は0%から2%に上がった。
経済学者は言った。「ハイパーインフレーションが起きている!国家財政が破綻する!」
主は「あほ」と言われた。
主は「もっとお金欲しい」と言われた。
政府は継続的に10兆円財政出動することにした。
企業は内需拡大に対応するため投資と雇用を増やした。
インフレ率は上がらなかった。
国民が派遣などという条件では働かなくなった。
竹中平蔵が「ちっ」と舌打ちした。
主は「てゆーかそもそも働きたくないんだよね」と言われた。
主は誰かに「ぼけ」と言われた。
主は「働かないで、お金が欲しい」と言われた。
誰かが主に一億ビットコインをプレゼントした。
主は一億ビットコインの入ったスマホを持って吉野家に行き、牛丼の超特盛を食べた。
会計の時、店員は言った。「税込みで805”円”になります」
主は言われた。「なんでも安ければいいという考え方はよくないよ。おいしいもの、価値のあるものにはそれに見合った対価を支払うべきなんだ。だから僕はその十倍の8000ビットコインを支払う。余りはチップとして取っておいて」
店員は改めて言った。「805”円”になります」
主は言われた。「円なんてないよ。8000ビットコイン支払うよ。いい取引だろう?」
主はその後、一日を警察署で過ごされた。